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February 13, 2008
大竹文雄他著 こんなに使える経済学
阪大社研の人たちによるエコノミスト誌リレー連載の新書化(目次)。中身は一部を除いて、ふんふんというのもあればビミョーというのもあるけど、結論はともかくとして内容が薄くてよくわかんね?というのが多い。でも、新書のたった数ページにトピックが詰め込まれてるわけで、これは仕方ない(というか本書のテーマはタイトル通りだし。)。そのかわり、往復の通勤時間+昼休みの小一時間で読めたし、各トピックが短いから細切れの時間でも読める。
除いた一部は、面白かったのが、
○第1章 1 安井健悟 美男美女への賃金優遇は不合理か
←なるほどねー、的な面白さ。
○第2章 1 川口大司 学年ごとの競争は公平か
←実証結果から導き出される事実が面白い。
○第2章 3 川口大司 出世を決めるのは能力か学歴か
←役所における1973年卒(1969年は東大入試中止)の出世状況を基に、東大卒業者の役所における幹部になりやすさを実証。目の付け所が面白い。
○第4章 5 筒井義郎 銀行の貸し渋りはあったのか
←なんか、ちょっと考えた。
つまんなかったというか、取り上げ方としてどうかと思ったのが、
○第6章 1 大竹文雄 「騒音おばさん」を止めるには
←コースの定理の説明にいきなり「さっさと引越し!」の騒音おばさんを使うのは、経済学に初めて触れる人の価値観に働きかける可能性もあるけど、それより単に「経済学ってこんなに使えないんだwww」っていう感想をもたらすような気がする(本書のテーマはタイトル通りなのに。)。ここは最後に一言触れられている地球温暖化の排出権取引をメインに据え、騒音おばさんこそちなみに程度にした方が分かりやすいし、「こんなに使える経済学」をアピールできたのではないか。
結局、この本の真に読むべきところは総論となっている、
○序 大竹文雄 「経済学は役立たず」は本当か
に尽きる。これを読んで、書いてあることの全てがを当然だと思えない人こそ読む価値がある。序に書いてあることが当然だと思える人にとっては個別の事例についての関心次第(というか本書のテーマはタイトル通り「経済学って使えるんだ。」って分かってもらうところにあるわけだろうし。)?
![]() | 大竹文雄他著 発売日:200801 出版社:筑摩書房 価格:\714(\680) ISBN:9784480064004 |
Posted by rover : February 13, 2008 02:29 AM
