« 農業政策とか、よく知らんのだけれども | メイン | Google notebook »
August 09, 2007
安彦良和原画展に行き、講演を聴く その2
その1の続き
講演は、石川啄木、萩原碌山といった、若くして死んだ明治の
芸術家や、安彦氏が現在教鞭を執っている神戸芸術工科大学の
若者の話を中心とし、天才・才能についてをテーマとしたもの。
・・・まー、このあたりは、個人的にはそれほど。。
いちばん興味深く且つおもしろかったのは、
質疑でも出てきたアニメ・マンガと政府との関係の話
(これは、特に職業が公務員だから、というわけではなく。)。
国としてアニメ・マンガ産業の育成と促進を、
更には日本文化として云々、という例のやつです。
安彦氏も受賞してるメディア芸術祭なんかについては、
「賞をもらうのは、やはり漫画家として認められることで、
素直に嬉しい。政府がやる必要があるかといえば?だけど。」
「じっさい、選考はかなりちゃんとやってるらしい。(*」
なんて、一部フォローしつつも、先日の国際漫画賞については、
「日本政府が外国の、それも香港劇画の大御所みたいな人に
今、政府として賞を出す意味がよくわからない。」
「どうせならディズニーにでもあげちゃえばいいのでは?」なんていう
ツッコミあり、外交政策としての意味についても、
「受賞者は結局、各国持ち回りになるんでは?」
てな、中々鋭いツッコミがあったりして、結論は、
「政府ができることは無いんじゃないでしょうか?」
と。ここで聴衆オオウケw
マンガやアニメは、政府がほっといたことで、
一定の秩序が自生的に出来上がり、現在のような発展を
遂げたという事実あり、だから「カネを出すけどクチも出す」的施策や、
それを外交のために使うようなことに対しては、文化の面や、
言論の自由の面その他から危惧があるのは当然わかる。
というか、政府が口出して作ったマンガがあったとすれば、
それはどーせ面白くないだろうから読みたくないし。
でも、そういうでしゃばり的政策ではなく、制度的部分で、
何らかのコトができるのではないかしらと思うんだけど。。
経済とか外交というコトだけではなく、
たずさわる人みんなが幸せになれるような。
多分、秩序が自制的に出来上がって来る中で、
市場の失敗じゃないけど、秩序の中に歪みはあるハズで。
その歪みの一例としては、
アニメなんかでは製作現場にカネが下りて来ず、
現場のやる気と根性に支えられているといわれる状態とか。
その意味では大塚氏にコキおろされまくった経産省の
コンテンツ政策だって、中身にクチを出す的なものではなく、
そういう制度の中の歪な部分を何とかしようとしていたわけで、
ファンドという手段と結果がどうだったかはとりあえずおくとしても、
その目的が間違っていたとは思わないところだったりします。
という感じで、講演終わり、展示の方を見て、図録を買って帰ってきました。
講演のことばかりで、肝心の展示のことがあまり書いてないですが、
原画は流石と言う他無いです。
これまでも、安彦良和全仕事集や安彦良和画集でカラー画を
堪能はしてたものの、MARAYAなんか、原画で見るとホント最高です。
本原画展は11月には京都駅でも開催されるので、
kyoto-u.com利用者の皆さんも行ってみたら如何?
会期・会場
(* 国際漫画賞のマンガはよーしらんからわからんけど、
メディア芸術祭の受賞作って確かにマンガとして高水準のものが多い気がする。
講演の中でも、アニメに世襲はなくw、時をかける少女が受賞したことに触れてた。
その他、ロリマンガで名をはせた吾妻ひでおとか受賞してたりするのも、
変に規範意識無く、ちゃんと賞として選考してる証左?
Posted by rover : August 9, 2007 01:03 AM