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July 09, 2005
ゆきこ vol.2
ゆきこの続き。
ゆきこと僕は別れた。
「いつまでも、さようなら」
そんなきざな言葉を吐いて、僕は彼女と永遠に別れたはずだった。
永遠の別れの半年後、ゆきこから電話がきた。
「もしもし。ゆきこ。久しぶり。元気? 時間あったら、会わない?」
「もちろん」
僕はそう返事をして、僕たちは夜の7時に、梅田のサンマルクで会うことになった。
「たくちゃん、変わってないね」
彼女は僕を見るなりそう言った。そして、ミルクティーを啜った。
外は冷たい風が吹いていた。季節はすっかり変わっていたのだ。
「そりゃ、半年で変わるはずおまへんがなぁ〜。ゆきこも大人っぽくなったがなぁ〜」
クスクスと笑う彼女、彼女は確かに大人になっていた。
あの頃、彼女はいつだって笑っていた。
「どうしたん、いきなり〜、俺、びっくりしてもうたがなぁ〜」
ド ン マ イ イ ン ザ ス カ イ
「別に、何もないんだけどね。たくちゃんの顔、見たくなっちゃって」
ド ン マ イ イ ン ザ ス カ イ ラ ー ク
「ありがとう。嘘でも嬉しいがなぁ〜、僕も、ゆきこの顔を見れてよかったにゃん」
ド ン マ イ イ ン ザ ス カ イ マ ー ク エ ア ラ イ ン
何を話したのか、今はもうはっきりと覚えていない。
大したことは話さなかったのだと思う。
近況だとか、最近の恋愛だとか、過去の思い出話だとか。
そういったことをたったの一時間だけ、語り合ったんだ。
一時間、それは二人の距離を元に戻すのに十分な時間だった。
会って二時間後、僕たちはラブホテルの一室に場所を移し、話の続きをしはじめた。
だけれども、そこには話の続きなんて存在していなくて、違う何かを二人共に求めていた。
どうして、ラブホテルなんかにやってきたのかはわからない。
あの頃、当然のようにそうしたように、今もまた、そのようにしたにすぎないんだ。
ネオンが光る街並だ。夜がやってきたんだ。
夜は僕らに馴染みの時間なんだろう。夜が僕らのステージなんだ。
だって、二人は夜になるとしっくりくるんだから、きっとそうなんだ。
僕らはセックスなんてしなかった。ただ、手を繋いで、キスをした。
僕らはセックスなんてしたことがなかったんだ。
彼女は、セックスができないんだ。僕はそんな彼女が好きだったんだ。
深夜の3時まで映画を見ていた。見れるだけ見ようとしていた。
その間、僕らはほとんど話をしなかった。そんなものは必要なかったんだ。
ただ、こうやって手を繋いで、二人でラブホテルにいることがしっくりきたんだ。
それだけでよかったんだ。
「なあ、ゆきこ、僕たち、やり直さない?」
「うん。やり直すんじゃなくて、もう一度、はじめてほしいんだ。我儘な私でいい?」
「もちろん。僕はゆきこがいいんだよ」
すやすや眠るゆきこのいるベッドから出て、僕は窓を開ける。
夜の街ではネオンが輝いて売春婦が売春婦が売春婦が春を売る、売る、売る。
僕はラブホテルの窓から叫びたい。
「決して春を売るな、売るな、売らないでくれ、そんなものを売らないでくれ、それは商品じゃない、決して商品じゃない、それはあなたであって、他ではない生身のあなた自身であって、誰かに売り払うものではない、売り払ってはならない、売るな、春を売るな、売るな・・・売ったら、あかんねんでぇ〜」
しかし、僕は叫ばない。なぜなら、そこにはゆきこがいるから。
ゆきこの寝顔を見ながら、いずれ二人にやってくるであろう再度の別れを考えた。
悲しくはなかった。それはあまりにもありふれているものなのだ。
僕は別れることなど恐れることなく、このゆきこを愛そうと思った。
ああ〜、好っきゃわぁ〜、ゆきこぉ〜
投稿者 loveforever : July 9, 2005 12:31 AM
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また更新を怠ってしまったオレはダメな人ですね。 ちょっとカミングアウトさせてください。 実はラブ☆フォーエバー好きなんです。ちょっと某青色コテハンのブログに通じる物があると思います。 しかも今回のは、ちょっとぐっと来ましたね。ゆきこ vol.2。 それでね、関係... [続きを読む]
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