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August 05, 2005

原子力

京大生ブログに新たにのってたj3672で、
原発について書いてあったので、それをふまえて一般に言われる原発に対する議論について…


まぁ、よく言われるのは、「原発は危険ではないのか?」

あたりまえですが、事故が起これば危険です。
特にメルトダウンが起きてしまったら、日本の国土の1/3は使い物にならなくなるでしょう。
そして事故は起こりえます、原発関係者は「何重にも対策を練っているから大丈夫」といっていますが
あれだけの大規模システムで100%安全なんてありえません。
そうでなくても、飛行機が突っ込んできた・ミサイルが落ちてきた・原発で働いている人数名が共謀して事故を起こそうとしたら…
そういったことも考えると、もし日本から原発を無くせるのであれば、なくしたほうがいいと思います。


ただ、原発を無くせない事情もあります。
仮に今、日本で動いている原発をすべて止めたとしましょう、
それではその代わりの電力はいったい何でカバーするのか?
その答えは現状では火力しかありません。
しかし、火力は二酸化炭素を放出してしまうので、確実に京都議定書などは守れなくなります。
つまり、原発の危険を無くしたら、こんどは温暖化(石油・石炭枯渇)のリスクを背負ってしまうことになります。


よく、市民団体?みたいのが
新エネルギーを導入すればいいじゃないか、みたいな話をすることがありますが、現実的ではありません。
以下で具体例をみてみます。


●太陽電池
太陽電池の元となるSiが不足する。一年間に、全世界で生産されている高純度Si全部使っても、原発2基をまかなえるかどうか。
もちろんSiは半導体など、いろんな箇所で使われているので全世界で生産されている高純度Si全部使うなど不可能。
低純度のSiだと、「太陽電池を作るのに必要な電力>太陽電池で発電できる電力」となり、逆効果。
また、砂漠に設置するという意見もよく見られますが、
太陽電池は温度が上がると出力が落ちる、砂漠は電力消費地帯から離れている(送電ロスが生じる)、砂が太陽電池の表面に付着し発電効率が落ちる
など、わざわざ砂漠に置く利点はほとんどないです。


●風力発電
設置する場所がない。
原発一基分を風力発電でまかなおうと思ったら、琵琶湖の面積以上必要(だったはず)。
騒音も出るのに、いったいどこにおくの?


●潮力発電・バイオマス
夢から覚めなさーい。


●コージェネ・分散発電
コージェネや分散発電は基本的にガスを燃料にする→二酸化炭素は出る。
つまり、火力発電と同じ問題が残る。

まー、そんなわけで、新エネルギーで原発の電力をまかなおうなんて、(現在の技術力では)不可能です。
したがって、二酸化炭素を出しまくって火力発電をしない限り、原発はどうしても必要になってきてしまうわけです。


ここからは別の話しになりますが、浜岡原発について。
危険性が指摘されていますが、確かに、本当に地盤が弱かったり、虚偽の報告を作成していたら、地震で事故が起こる可能性はあるかもしれません。
(真偽が定かでないのでなんともいえないですが)
事故が起こる可能性はありますが、いくらなんでもメルトダウンは起こらないだろうと…

原発における最悪の事故はメルトダウンです。
原発のしくみはゆっくりと引き起こす原子爆弾です。(こんなこといったら、詳しい人に怒られてしまいそうですが)
爆弾のエネルギーをゆっくりと電気に変えて取り出しているわけです。
もちろん、炉の中は爆弾なので、そのままだと爆発してしまいます。
そこで、ゆっくりと反応が起こるように、制御棒と呼ばれる部分で制御しています。
さらに、冷却水で炉の温度を冷やしています。

で、地震が起きても、制御棒がなくなることはありませんし
冷却水がうまくはたらかなくても、緊急冷却システムというのがちゃんと準備されています。
したがって、地震ではいくらなんでもメルトダウンはおこらないんじゃないかなと思います(100%起こらないとは言いきれませんが)。


唯一の原発のメルトダウン事故であるチェルノブイリでの事故は
人為的なミスで、制御棒を引き抜いた結果おこりました。
制御棒がなくなるなど、地震では起こりえない話です。

投稿者 gaaaaaaan : August 5, 2005 12:38 AM
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