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March 03, 2006
特殊指定
以前どこかで毎日新聞を月々2000円で購読しているとか書きましたが、どうやら独禁法違反っぽいです。
今日の毎日新聞で知ったのですが、新聞について発行社・販売店双方に定価の割引や割引販売を禁じている特殊指定なるものがあり、この特殊指定は独禁法に基づいて公正取引委員会が告示するものだそうです。
独禁法何条に基づいているかは書いていないので分からないのですが、法律に基づく法規命令なので立派な法規範です。
特殊指定によって禁止される行為
1 日刊新聞(以下「新聞」という)の発行を業とする者(以下「発行業者」とする)が、直接であると間接であるとを問わず、地域または相手方により、異なる定価を付し、または定価を割り引いて新聞を販売すること。ただし、学校教育教材用であること、大量一括購読者向けであることその他正当かつ合理的な理由をもってするこれらの行為については、この限りではない。
2 新聞を戸別配達の方法により販売することを業とする者(以下「販売業者」とする)が、直接であると間接であるとを問わず、地域または相手方により、定価を割り引いて新聞を販売すること。
3 発行業者が、販売業者に対し、正当かつ合理的な理由がないのに、次の各号いずれかに該当する行為をすることにより、販売業者に不利益を与えること。
一 販売業者が注文した部数を超えて新聞を供給すること(販売業者から減紙の申し出に応じない方法による場合を含む)。
二 販売業者に自己の指示する部数を注文させ、当該部数の新聞を供給すること。
だそうで、この規定からすると、新聞の販売店が割り引くのは一切出来ないけれども、新聞社が割り引くのは「正当かつ合理的な理由」がない限り出来ないみたいです。
では、果たして私の場合、契約は特殊指定に違反しているのでしょうか。
毎日新聞の大阪本社から来た人が月額2000円にしてくれたので、2に違反するわけではなさそうです。
というわけで、「正当かつ合理的な理由」があればいいのです。
「正当かつ合理的な理由」の解釈が問題となりますが、具体的に例示されている「学校教育教材用」ないし「大量一括購読者向け」であることと同程度の「正当かつ合理的な理由」が必要となるでしょう。
まず、「学校教育教材用」の場合は、社会の情報を伝える新聞が教育にとり有用であると考えられることから、教育に資するよう値引くことは「正当かつ合理的な理由」があるといえます。
しかし、「大量一括購読者向け」の場合は、どうなんでしょうね。
そもそも、特殊指定の趣旨は「特定分野での不公正な取引防止」らしいです。過当競争を防止するものなのでしょうが、新聞の場合は価格じゃなくて中身で勝負しなさいって事なのでしょうか。
てか、「大量一括購読者」って具体的にはどういう人・団体なんでしょうね。よくわからないのですが、ホテルとか病院とかなのでしょうか。案外、キヨスクとかコンビニだったりして。
前者の場合なら、価格の値下げは過当競争を招きかねないと思われますが、後者の場合なら、キヨスクとかコンビニに対して定価で新聞卸せなんて無理ですから、GPR確保のために定価の20〜30%引きで卸すのは「正当かつ合理的な理由」があると言えそうです。
※キヨスクやコンビニは戸別販売を行っていないのでこの特殊指定のいう「販売業者」には該当しません。おそらく新聞販売についての委託契約はないのではないでしょうか。
だらだらと、長くなってきましたが気にせずに。
私の場合「学生さん特別です」と言われて2000円になりましたが、「学校教育教材用」でもないですし、単に「学生だから」という理由でそれに準ずる「正当かつ合理的な理由」があるとは思えません。普通に考えると、「正当かつ合理的な理由」なんて無いでしょうね。
というわけで、私と毎日新聞との契約は特殊指定に違反し、ひいては独禁法に違反することになります。
おそらく罰則があるのでしょうが、基本的には多分業者が罰せられるだけなので問題はありません。しかし、法令違反と言うことで契約に影響がある可能性もあり微妙な気分ですね。独禁法違反の契約ってやっぱ無効なんですかね。
何か「正当かつ合理的な理由」をでっち上げなければ。(´・ω・`)
そうそう、なんで毎日新聞に「特殊指定」について書かれていたかというと、新聞の定価を維持していた特殊指定見直しにより、過度の価格競争を招き、競争力の弱い販売店は経営難に陥り、販売店の寡占化で配達地域が広がり、場合によっては配達料の上乗せや配達中止という事態が起こり、宅配制度そのものが根底から崩れるおそれがあるそうです。そしてさらには、新聞の使命である、全国くまなく等しく情報や知識を届けることが出来なくなり、民主主義の維持・発展に(ry
なんか風が吹けば桶屋が儲かる的な感じですね。
「特殊指定」の見直しを憂慮するよりも、若い世代での新聞離れを憂慮すべきだと思ってしまいます。
あ、民主主義の維持・発展のため、新聞離れつつあるある若い世代に、全国くまなく等しく情報や知識を届けるという使命を担う新聞を格安で読んでもらうことは「正当かつ合理的な理由」にならないですかね。
…はい、ごめんなさい。